クリスマスの日、スパーズはニックスに惜敗しましたが、その試合はビクター・ウェンバンヤマの才能を世界に示すと同時に、スパーズがエリートチームと互角に戦えることを証明しました。
またコーチングスタッフの戦略に変化が見られ、チームの目標が変わりつつある可能性を示唆しました。
ウェンバンヤマはこの試合でシーズン最多となる40分以上プレーし、クリスマス前の2試合でも36分以上の出場を記録しました。クリス・ポールも36分以上プレーするなど、ベテラン選手への依存が顕著です。
一方でチャールズ・バッシーやザック・コリンズのような控え選手は試合に出場しない場面が増えており、ローテーションが絞られつつあります。
またウェンバンヤマが最も多くのシュートを試みるなど、オフェンスも彼を中心に展開されています。
この変化はミッチ・ジョンソン監督が限られた選手に重きを置き、他の選手の出場時間を制限していることを示しています。
現在の方針とスパーズの目標
ウェンバンヤマはスーパースターであり、ポールはコート上で大きな影響力を発揮しているため、彼らを多く起用するのは理にかなっています。
しかし、この方針がスパーズの本来の目標と一致しているのか、疑問が残ります。
シーズン開幕時、スパーズは安価で獲得したベテラン選手2人(ポールとハリソン・バーンズ)を補強し、控え選手や将来のドラフト資産に注力する「育成重視」のチーム構成でした。
それがここ数試合で変化し、勝利を最優先にする姿勢が見られるようになったのです。
ウェンバンヤマがトップ10選手として活躍する中、彼の成長が他の選手の育成より優先されている可能性もあります。
また、予想以上にチームの成績が良いことが、フロントオフィスの方針転換を促したのかもしれません。
しかし、この変化が完全に成功しているわけではありません。
例えばニックス戦では、第4クォーターでウェンバンヤマがフル出場しましたが、後半は得点が伸びず、ディフェンスやリバウンドで苦戦しました。
チーム全体での安定感や深さが不足しているため、単に主要選手の出場時間を増やすだけでは、長期的な成果は期待できないでしょう。
解決策は補強か?
もしスパーズが本気で「今勝つ」ことを目指すのであれば、ロスターの再編が必要です。
信頼できる控えセンターやベテランの司令塔、安定した得点力を持つベンチプレーヤーを獲得する必要があります。
しかし、それにはリスクも伴います。ポールの後継者を見つける課題や、デビン・ヴァセルやジェレミー・ソーハンが大きく成長しなければ、短期的な成功が裏目に出る可能性もあります。
現在のローテーションの変化が一時的な試みである可能性もありますが、これが新たな方針として定着するのであれば、トレード期限前に大きな決断を下す必要が出てくるでしょう。
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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