ノースカロライナ大のヘッドコーチ、ヒューバート・デイビスはこう語ります。
「ハリソン・イングラムはブル(いじめっ子)だ。」
もちろん悪い意味ではありません。どんな状況でも手を抜かず、チームメイトを鼓舞するその姿勢が、彼をそう呼ばせる理由でした。練習中に衝突することも珍しくなかったといいます。
スタンフォード大で新人王を受賞した後、より高いレベルを求めてノースカロライナ大へ転校。平均12.2得点、8.8リバウンド、FG43%、3P39%と安定したスタッツを残し、チームをスウィート16進出へと導きました。
この年、彼は「ダニー・グリーン最成長賞」を受賞。スパーズの名選手の名を冠する賞を手にしながら、本人もまさか将来スパーズの一員になるとは思ってもいなかったそうです。
デイビス監督は振り返ります。
「彼を再びリクルートできたことは本当に光栄だった。1年しか一緒にいられなかったのが唯一の心残りだ。」
スパーズでの挑戦と成長──“コートのブル”が見据える未来
2024年のNBAドラフトでスパーズに指名されたイングラムは、2way契約を勝ち取りました。
初めてNBAのロゴ入りユニフォームを着たときのことを今でも覚えていると語ります。
「まだ夢みたいなんだ。NBAにいるなんて、今でも信じられない。」
大学2年時には手首の負傷で苦しんだものの、その挫折が“準備の大切さ”を教えてくれたといいます。
現在はスパーズのGリーグチーム、オースティン・スパーズでプレーしながらNBAの試合にも帯同。過密スケジュールの中でも前向きに取り組んでいます。
「夜中の3時に帰ってきて、そのまま試合に出ることもある。でも、バスケができるだけで幸せなんだ。」
ジェイコブ・チャンス新HCの指導スタイルにも信頼を寄せています。
「彼は選手の意見をしっかり聞いてくれる。俺たちが話してたら待ってくれるんだ。ああいう姿勢が本当に好きだ。」
また、スパーズではハリソン・バーンズやジュリアン・シャンパニー、ケルドン・ジョンソンらから多くを学んでいます。
「みんな違うスタイルだけど、全員尊敬できる。特にバーンズのキャッチ&シュートは本当に勉強になる。」
オースティンでは今季、テンポの速いフィジカルなスタイルを導入予定で、イングラムにとってさらなる挑戦の場となります。
ヘッドコーチのミッチ・ジョンソンはこう語ります。
「2way契約の制度は選手の成長を促す素晴らしい投資だ。イングラムもその良い例になると思う。」
本人も焦らず地道に進む覚悟を決めています。
「NBAには常に自分の座を狙う誰かがいる。だからこそ、毎日戦うしかないんだ。今はチームが求めることを理解した。だから今年は、それを全力でやるだけだ。」
イングラムはこれからも“コートのブル”として、仲間を鼓舞し、自分自身を鍛え続けていきます。
引用元:SI.com
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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