NBAオールスターの土曜日のイベントは、近年注目度が低下しています。その中でも、特にスキルズチャレンジは最も地味なイベントとされていました。
しかし、サンアントニオ・スパーズがその状況を一変させる出来事を起こしました。
ウェンビーとクリス・ポールが「チーム・スパーズ」として出場。
スパーズは最初のチームとして挑戦し、序盤はスムーズに進行。素早いパス回しと機敏な動きで好調なスタートを切ります。
そして、ウェンビーがシュートラックに到達すると、ボールを投げるように次々と放り投げ始めました。
すぐに明らかになったのは、スパーズがルールの抜け穴を突き、“攻略”しようとしていたことです。
というのも、各シュートラックで3回のシュートを打てば次に進めるものの、失敗してもペナルティはなし。つまり、シュートを打たずに素早く進めば、記録的なタイムでクリアできるというわけです。
天才的な戦略——いや、不正行為とも言えるこの手法により、スパーズは驚異的なスピードでゴールに到達しました。
NBAの対応とウェンビーの反応
しかし、NBAコミッショナーのアダム・シルバーはすぐさまこの“攻略”を問題視。
スパーズは失格処分となり、彼らの挑戦は正式に記録されませんでした。
この一件がイベントの話題を独占し、最終的にはエバン・モブリー&ドノバン・ミッチェルチームが優勝しましたが、それを気にする人はほとんどいなかったのです。
その後TNTのレポーターであるアリー・ラフォースがスパーズの動向を追おうとしましたが、NBAの関係者に遮られる場面も。
明らかにリーグ側はこの件を快く思っていなかったようです。
そんな中、ポールは試合後のメディア対応を拒否。しかし、ウェンビーはスキルズチャレンジ後の会見でコメントを発表。驚くことに、この“作戦”の責任は自分にあると主張しました。
これが本当にウェンビーの考案だったのか、それともCP3のアイデアだったのかは謎ですが、彼が自ら全責任を背負う姿勢を見せたのは意外でした。
おかげでスキルズチャレンジがとても盛り上がりました。
キャッスル、ダンクコンテストで存在感を示す!
NBAオールスターのダンクコンテストといえば、2000年にビンス・カーターが伝説を作った舞台。その開催から25年、スパーズのルーキー、ステフォン・キャッスルが自身の名を刻むべく挑戦しました。
しかし、彼の前に立ちはだかったのは、現代最高のダンカーとも称されるマック・マクラング。結果的に、マクラングが4本連続の満点ダンクを決め、史上初の3連覇を達成。
キャッスルも決勝ラウンドで素晴らしいダンクを披露しましたが、あと2人の審査員の支持が足りず、延長戦に持ち込むことはできませんでした。
ダンクコンテストの詳細とキャッスルの健闘
キャッスルは最初のダンクで、強烈な360ウィンドミルダンクを成功。
シーズン中に見せるダンクのスタイルに最も近く、スパーズファンにとってはおなじみの豪快な一撃となりました。
このダンクで彼は初戦2位のスコアを獲得します。
続く2本目は、バックボードに当てたボールを180度回転しながら背中側から叩き込むダンク。
ここで無理をせず、確実なダンクを選択しました。
マクラングは車を飛び越えたり、ホバーボードに乗ったダンサーの上からダンクを決めるなど、満点を連発。
まるで優勝が決まっていたかのような圧巻のパフォーマンスを見せました。
決勝ラウンドでは、キャッスルも驚異的なダンクを披露します。
3本目のダンクでは、ゴール下でのバウンドパスを股下を通して叩き込みました。
最初の数回はミスしましたが、成功させた瞬間には会場が大いに沸きました。もし一発で決めていれば、満点を獲得し、マクラングに並ぶ可能性もあったでしょう。
そして最後のダンク。
360度回転しながら、背中側でボールを持ち替え、最後は左手で片手ダンク。
普通のコンテストならば優勝にふさわしい一撃でした。
しかし、マクラングはエバン・モブリーが乗ったプラットフォームを飛び越え、リムに軽くタッチした後、豪快にダンク。満点の50点を獲得し、僅差でキャッスルを退けました。
パフォーマンスとして明らかに一人だけ違いました。
次なる舞台へ
キャッスルとマクラングの対照的なスタイルが、このダンクコンテストを過去数年で最も面白いものにしました。
キャッスルはパワーと身体能力を、マクラングは派手さとエンターテイメント性を武器に戦いました。そして今回は、後者が勝利を収めました。
しかし、キャッスルの挑戦はまだ終わりません。
オールスターの「ライジングスターズ」チームを率い、レブロン・ジェームズやステフィン・カリーといったスターたちと月曜日のトーナメントで対戦します。
ダンクコンテストでは惜しくも優勝を逃しましたが、まだ彼の輝くチャンスは残されています。
スパーズメンバーが話題の中心となった素晴らしい前夜祭でした!
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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