サンアントニオ・スパーズは、NBAでも屈指の第4クォーターの強さを誇るチームとなっています。
再びこの言葉を言えるようになったのは、とても新鮮に感じられます。
スパーズが二桁リードを築いた後、相手の追い上げを退けて勝ち切れている最大の理由が、まさにこの第4クォーターでの強さです。
今季の試合の多くで10点以上のリードを作っていますが、それを保つのに苦労する場面も少なくありませんでした。
それでも最終的には勝ち切れているのは、以下の理由にあります。
昨シーズン、スパーズは実は第4クォーターのオフェンス自体は悪くありませんでした。
オフェンシブレーティングは115.8でリーグ7位でした。
問題はディフェンスが深刻だったことです。
2024-25シーズンの第4クォーターでは、ディフェンシブレーティングが117.4で、これはリーグ27位でした。
その結果、ネットレーティングは-1.6となり、勝ち切るのが難しい状況でした。
しかし今季、スパーズはここを完全にひっくり返しました。
開幕15試合時点で見てみると、
- 第4クォーターのディフェンスレーティング:110.4(リーグ8位)
- オフェンスレーティング:121.8(リーグ5位)
- ネットレーティング:+11.5(リーグ5位)
と、大幅な改善を見せています。
一方で疑問が湧いてきます。
ウェンビーとキャッスルが故障離脱している中で、どうやって過去3試合を勝ち切れたのでしょうか。
確かに試合の多くの時間では彼らの不在の影響が出ており、より苦労して得点しています。
しかし、試合の勝負どころでは状況が全く異なります。
直近3連勝の第4クォーターのみを切り取ると、
- ディフェンスレーティング:98.6(5位)
- オフェンスレーティング:129.2(4位)
- ネットレーティング:+30.5
という驚異的な数字を記録しています。
勝負どころで強さを発揮できている理由
チームの中でも屈指のディフェンダーである2人を欠いたにもかかわらず、第4クォーターでディフェンスが改善している理由は何でしょうか。
率直に言えば、相手が今リーグで最も状態の悪いチームだったことも影響しています。
サクラメント・キングスとメンフィス・グリズリーズは現在非常に苦しい状況で、スパーズが彼らを圧倒するのは難しくありませんでした。
アトランタ・ホークスは一段階レベルが上がりますが、司令塔であるトレイ・ヤングを欠いていました。
ヤングがいないホークスは若手中心で戦う必要があり、ジェイレン・ジョンソンは良いプレーをしていたものの、経験豊富で終盤に強いスパーズを相手にするには不十分でした。
オフェンス面の急上昇はもっとシンプルです。
理由は「ディアーロン・フォックス」です。
彼は試合がタイトになるほどギアを上げる選手であり、終盤のエンジンそのものです。
ハリソン・バーンズの貢献も大きく、ここ数試合で確かな存在感を見せています。
さらに、この成果はミッチ・ジョンソンHCとコーチングスタッフの手腕によるところも大きいです。
ジョンソンHCは偉大な前任者であるポポビッチHCと常に比較される立場にありますが、ポップが得意としていた「主力が欠けてもチームの強みを最大化する」「第4クォーターで勝ち切る」というポイントをしっかり押さえています。
この点はスパーズファンにとって非常に心強い材料と言えるでしょう。
引用元:AirAlamo
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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