ウェンビー不在の期間、サンアントニオ・スパーズは9勝3敗という好成績を残しました。
そして現在、チームはほぼフルメンバーに戻りつつあります。
驚くべきことに、ウェンビー不在の間、スパーズはオフェンス面でリーグトップ5レベルのパフォーマンスを見せていました。
その中心にいたのが、ウイングのデビン・ヴァセルです。
ウェンビーが欠場していた期間、ヴァセルは平均17.2得点を記録し、1試合平均6.3本の3ポイントを44%という高確率で沈めていました。
このオフェンスでのブーストが、チームの主力2人を欠いた状態でもスパーズのオフェンスを機能させていました。
デビン・ヴァセルが修正したスパーズ最大の欠点
特筆すべきは、ヴァセルがセカンドオプションとして起用されたことで、スパーズの長年の課題だったターンオーバー問題が改善された点です。
使用率が上がったにもかかわらず、彼のターンオーバー数は1試合平均1本未満に抑えられていました。
もちろん、ヴァセルはパス主体のガードではなく、得点重視のタイプです。
ただ、それを差し引いても、ステフォン・キャッスルやウェンビーが平均3.5本以上のターンオーバーを記録していることと比較すると、その安定感は際立っています。
ターンオーバーが減れば、シュートで終われるオフェンスポゼッションが増えるだけでなく、相手に速攻のチャンスを与えにくくなります。
つまり、相手はスパーズのセットディフェンスを相手に得点しなければならなくなるわけです。
実際、スパーズはディフェンスの要である2人を欠いた状態でも、勝負どころでは十分なストップを重ねていました。
キャッスルとウェンビー抜きでも成立していた高効率オフェンスと組み合わさり、好成績につながったのです。
ボールを失わず、3ポイントやプルアップジャンパーを高水準で沈められる選手の存在は、想像以上に大きな意味を持ちます。
その象徴的な試合が、デンバー・ナゲッツ戦でのアウェー勝利でした。
スパーズにとっての究極のワイルドカード
この試合でスパーズのターンオーバーはわずか8本。
そのうち、ヴァセルのターンオーバーは1本だけでした。
それでいて彼は17本のシュートで35得点を奪い、試合終盤には連続3ポイントという強烈な一撃をナゲッツに叩き込みました。
まさに試合を決める存在でした。
現在、スパーズのローテーションは今季初めて完全な形になりつつあります。
そのため、ヴァセルはオフェンス面で以前ほどの役割を担わなくなる可能性があります。
ただし、彼のプレースタイルは「どんな役割にも対応可能」です。
第4オプションとしても機能し、平均15得点前後を安定して記録しながら、3ポイントを平均以上の確率で沈め、ターンオーバーもほとんどしない。
これは非常に価値の高い存在です。
実際、NBAカップ準決勝で対戦したサンダーは、その怖さを身をもって知ることになりました。
ヴァセルはディアロン・フォックス、キャッスル、ウェンビーに次ぐ第4オプションという立場ながら、13本のシュートで23得点、ターンオーバーは1本のみ。
終盤で完全に流れを変えました。
必要とあらば大爆発もできる。
そして、役割が小さくなってもチームに貢献できる。
それこそが、デビン・ヴァセルが今季のスパーズにとって究極のワイルドカードである理由です。
引用元:AirAlamo
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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