サンアントニオでの一夜、ルーク・コーネットは汗をかきながらマイクの前に座り、長い脚を狭いテーブルの下へ押し込んでいました。
その姿は、どこかウェンビーを思わせるものでした。
この日の試合は、ふくらはぎの張りでウェンビーが欠場し、コーネットが長いプレー時間を与えられた初めての試合でした。
そしてそのチャンスを、彼は完璧にものにしました。
28分で13点、11リバウンド、3ブロック。
フィールドゴールは完璧で、チームは2連敗から脱出しました。
試合後、コーネットはスパーズの勝利について、そして自身の役割について、まとめてこう語りました。
「ディフェンスでかなり連携がとれていたよ。層の厚さを使えたし、ずっとプレッシャーをかけ続けられたんだ。
チームを優先するのが大事なんだよ。自分を脇に置いてさ……それが俺のスタイルなんだ。
俺のバスケはみんなが楽になるように動くこと。みんなが効果的にプレーできるようにしたい。
ウェンビーなしでやる時間が多くて、ローテーションも変わるけど、一つひとつのポゼッションを勝てばいいだけだよ。」
この“チームファースト”の姿勢こそ、コーネットがスパーズにすぐ馴染んだ理由でした。
ジョンソンHCも、この日のメンバー全員のステップアップについてこう話しています。
「正直、継続して組めていないラインナップもあったんだ。でも全員がしっかりステップアップしてくれた。
みんな、自分たちのプレーで機会をつかんだんだ。」
オフシーズンに4年契約で加入したコーネットは、スパーズのフロントコートでウェンビーを助けるために迎えられました。
そしてチームに来たその日から、彼は自分がどう貢献できるのかを常に考えてきました。
キャリアで掴んだ“役割”と、スパーズでのリーダーシップ
コーネットはこれまで、ニックス、ブルズ、そして最初のセルティックス時代で「まだ未完成だった」と振り返ります。
安定しない期間が続き、責任と向き合うことは常に課題でした。
しかしボストンでの3年間が、彼のキャリアを大きく転換させ、勝つためのプレーと役割の明確化をもたらしました。
そして若いスパーズに加わった今、ウェンビー不在の時間帯では自然とリーダー役を担っています。
ジョンソンHCは、そのバスケットボールIQの高さをこう称賛しています。
「ああいう知性を持った選手がいると、周りが本当にやりやすくなる。」
グリズリーズ戦では無得点に終わりましたが、終盤の3アシストが勝利を呼び込みました。
30歳の経験は、若いチームにとって欠かせない存在です。
フォックスもチームの姿勢をこう語りました。
「誰かが欠けたら、一人じゃなくて全員がステップアップするんだ。
一番の選手が抜けても、良いチームは試合を落としたりしない。」
ウェンビーという巨大な柱を欠いたスパーズは、今まさに“試練”の中にいます。
しかしその穴を埋めるために、コーネットは自らの役割を理解し、責任と向き合いながら戦っています。
“バニラ”が“フレンチ”には見えなくとも、彼は最高の代役であり、チームを前に進ませる力を持ったプレーヤーです。
引用元:SI.com
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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