チームディフェンス完成へ|スパーズがトレード期限で狙うべき補強とは?

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サンアントニオ・スパーズは、オクラホマシティ・サンダーを下した勝利で、歴史的なペースで勝ち進んでいたチームに大きな一敗を与えました。
ビクター・ウェンバンヤマの復帰によってローテーションが完全体となった今でも、スパーズが優勝争いを本気で固めるには、もう一つピースが必要に見えます。

健康な状態であれば、スパーズはリーグトップ5に入るディフェンスチームです。
しかし、その一方で「明確なディフェンス・ストッパー」が1人足りていない状況でもあります。
それは、ジェレミー・ソーハンが現在ローテーションから外れていることとも関係しています。

ソーハンが主力から一転してベンチを温める立場になったのは衝撃的ですが、理由がないわけではありません。
彼は良い選手ではあるものの、今のチーム構成にはフィットしていないのが実情です。

ミッチ・ジョンソンHCは、ルーク・コーネットとジュリアン・シャンペニーを起用し続けており、その結果、チームはオフェンス面でもディフェンス面でも明確に良くなっています。
それでもなお、このチームには相手のエースを封じ込められるウイングディフェンダーが欲しいところです。

その答えを提供できるのが、ニューオーリンズ・ペリカンズのハーブ・ジョーンズかもしれません。

ハーブ・ジョーンズはスパーズにとって欠けていたピースか

ペリカンズは現在リビルドに向かっているように見え、ジョーンズへのトレードオファーを検討する可能性があります。
そうなれば、スパーズは確実に獲得を狙うべきチームの一つです。

ジョーンズはリーグ屈指のディフェンダーであり、過去にはオールNBAディフェンシブ・ファーストチームにも選出されています。
オフェンス面では多彩とは言えませんが、コーナー3では通算で約40%に迫る成功率を誇り、典型的な「3&D」ウイングとしてコンテンダーにフィットする存在です。

想定されるトレードの枠組みとしては、スパーズが

  • ジェレミー・ソーハン
  • ケリー・オリニク
  • アトランタ・ホークスの2027年1巡目指名権(無保護)
  • 2029年1巡目指名権(トップ14プロテクト)

を放出する形が考えられます。

さらに、スパーズが保有しているペリカンズの2巡目指名権3本を返却することで、交渉を有利に進めることも可能です。
皮肉なことに、スパーズは過去にデボンテ・グラハムのトレードで、ペリカンズから4本の2巡目指名権を獲得していました。

しかしグラハムはニューオーリンズで約25試合しかプレーしていません。

ソーハンとオリニクはいずれも現状ではローテーションの中核ではなく、スパーズが失う戦力は限定的です。
それに対し、ジョーンズを加えることで得られるリターンは非常に大きいと言えます。

ジョーンズが加われば、ステフォン・キャッスルと並ぶ2人目のエリートなペリメーターディフェンダーを手に入れることになります。
プレーオフを見据えたとき、その価値はさらに高まります。

現在のスパーズは、ペリメーターに明確な穴がなく、ペイントには試合を変えるショットブロッカーであるウェンバンヤマが控えています。
そこにジョーンズというウイングストッパーが加われば、オフェンス力を犠牲にすることなく、リーグ屈指の堅守を誇るサンダーに匹敵するディフェンスを構築できる可能性があります。

指名権を支払う必要はありますが、今このタイミングで優勝の可能性を高められるのであれば、スパーズは本気で検討すべきトレードと言えるでしょう。

引用元:AirAlamo

引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries

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