「史上最高のプロスペクト」と呼ばれたビクター・ウェンバンヤマがNBA入りしたのは、つい2年前のことです。
それにもかかわらず、「ここしばらくで最も簡単に決まったドラフト1位指名」とクーパー・フラッグを評する声が上がっているのは、さすがに違和感を覚えざるを得ません。
そう語ったのはバスケットボールアナリストのジェフ・グッドマン氏です。
ですが、この発言には誇張や不誠実さを感じずにはいられません。
誰の目にも明らかな実力を持つ選手を語る際、必要以上に持ち上げてしまう風潮が強すぎるのです。
ウェンビーのドラフトからまだ2年も経っていない段階で「一番簡単な1位指名」などと語るのは、フラッグがウェンビーを超えると暗に示しているようなものです。
しかし、そんなことを本気で信じている人は誰一人いません。おそらくグッドマン氏自身もそうでしょう。
本当のライバルはここから始まる
メディアはこれまで、ウェンビーとチェット・ホルムグレンの間にライバル関係を作ろうとしてきましたが、それは少し無理がありました。
ホルムグレンは現時点で所属チームの「エース」ではなく、セカンドオプションですらありません。
将来的にはそうなる可能性もありますが、今の段階では比べる対象にはなり得ません。
例えばルカ・ドンチッチのような存在なら、ウェンビーと肩を並べるライバル候補になったかもしれません。
しかしウェンビーはすでにリーグのトップ10選手に食い込むほどの活躍を見せており、その差を一気に詰めてきました。
そのドンチッチも、現在はロサンゼルスに移籍したものの、来年夏にチームを離れる可能性があります。
契約延長にもサインしていませんし、チームは公開求人で「ヘッドS&Cコーチ」を募集するという公開処刑のような仕打ちをしています。
今後どうなるかは不透明です。
一方のフラッグは、年齢的にもウェンビーとライバル関係を築くにはちょうどよく、
彼を獲得したのがダラスだったことで、その構図はより明確になりました。
だからこそ、こうした誇張された発言が早くも飛び出しているのも、ある意味「お約束」なのかもしれません。
フラッグ=カワイ??
かつてフラッグは「全盛期のカワイ・レナード」と比較されたこともありました。
これにも強い違和感があります。「カワイ」と名前を出すだけでも十分なのに、「全盛期」と付け加える必要はありません。
全盛期のカワイは歴代でもトップ15に入るレベルの選手でした。
2度の最優秀守備選手賞を受賞し、リーグ屈指のスコアラーたちを完全に封じ込める一方で、
ビッグゲームでは驚異的な効率で得点を重ねていました。そんな選手と今の段階で比較するのは無理があります。
しかも、すべての人がフラッグを高評価しているわけではありません。
元選手やアナリストの中には、「殿堂入り確実」といった過度な期待に対して慎重な姿勢をとる者も少なくありません。
その点、ウェンビーには一切の疑いがありませんでした。
現役・OB・記者問わず、全員が「エイリアンがリーグを破壊しに来た」と確信していたのです。
ウェンビーとフラッグは、決して同列に語れる存在ではありません。
引用元:Air Alamo
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
\ 楽天カード×楽天NBAの最強コンボ! /
YouTubeもやっています。
皆さんのおかげで継続できています!
たまにポチっとお願いします!

NBAランキング
ブログ村

にほんブログ村
コメント