サンアントニオ・スパーズのスター、ディアロン・フォックスにとって、今シーズンはまさにジェットコースターのような展開となっています。
フォックスはハムストリングの負傷により、プレシーズン全試合とレギュラーシーズン開幕を欠場しました。
その後、ステフォン・キャッスルとヴィクター・ウェンバンヤマが立て続けに負傷し、欠場が重なったことで、フォックスは一気にチームの主役としての役割を担うことになりました。
しかし、ここまでのところフォックスは、そのマックス契約に十分すぎるほど応える活躍を見せています。
主力不在の中で、彼はスパーズのオフェンスを力強く牽引してきました。
NBAカップ準決勝のオクラホマシティ・サンダー戦では22得点を記録。
16点ビハインドからの逆転劇に大きく貢献し、後半にチームが主導権を握る原動力となりました。
歴史的とも言えるディフェンスを誇るサンダー相手に、たとえハリソン・バーンズら周囲が苦しむ展開でも得点を重ねられることを示したことで、スパーズ最大の疑問点は一気に解消されたと言えるでしょう。
フォックスの活躍がトレード期限の動きを鈍らせる
今シーズンのフォックスは、出遅れたにもかかわらず、スパーズのオフェンスに想像以上の影響を与えています。
その存在感は、サンアントニオが大型トレードに動く必要性を大きく下げるものとなっています。
チームのベストプレーヤー2人を欠く中で、フォックスはスパーズを支え続けました。
彼の活躍により、オフェンスはエリートレベルに到達し、課題とされていた3ポイント問題まで解決しつつあります。
今季のフォックスは、1試合平均6.4本の3ポイントを放ち、その成功率は38.8%。
この結果、スパーズはチーム3ポイント成功率でリーグトップ10に入るという、驚きの数字を残しています。
これは決して偶然ではありません。
サクラメント・キングス時代、フォックスはNBA史上最高のオフェンシブ・レーティングを記録したチームを率い、19シーズンぶりとなるプレーオフ進出を成し遂げました。
ボールを彼に預け、周囲に十分なシューターを配置すれば、オフェンスは自然と機能します。
現在はキャッスルと並び、オフボールでプレーする時間も増えていますが、必要な場面では試合を支配できることを証明しています。
サンダー戦の3Qだけで11得点を挙げ、そのクォーターのチーム得点の3分の1以上を一人で稼ぎました。
毎試合コンスタントに得点を重ねるというより、要所で爆発する傾向は今季のフォックスを象徴しています。
一般的には好ましくない傾向にも見えますが、キャッスルやウェンバンヤマに序盤は譲り、チームの流れが整ったところでギアを上げる判断力は非常に重要です。
この「引くべき時と出るべき時」を理解している点こそが、3ガード体制とウェンバンヤマの共存を可能にしています。
フォックスがガード陣を活かしつつ、ウェンビーにより簡単なショットを提供できるのであれば、スパーズのオフェンスはすでに完成形に近いと言えるでしょう。
ディフェンス面でも、キャッスルとウェンビーが復帰すれば、再びリーグトップ10に戻る可能性は高く、攻守のバランスが取れた本物の優勝候補へと進化するかもしれません。
引用元:AirAlamo
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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