サンアントニオ・スパーズのガード、ディアーロン・フォックスは、この1年で自分の環境がどれほど変わったかを象徴する言葉を残しています。
「ここに来てから、笑顔が止まらないんだ」
フォックスは、オクラホマシティ・サンダーを111-109で下し、NBAカップ決勝進出を決めた試合後、Andscapeの取材にそう語りました。
1年前、フォックスはサクラメント・キングスでの波乱に満ちたキャリアの終わりを意識していました。
それからわずか12日後、キングスはヘッドコーチのマイク・ブラウンを電撃解任します。
最終的にキングスは、2025年2月5日、3チーム・7選手・7つの指名権が絡む大型トレードで、フォックスをスパーズへ放出しました。
フォックスはテキサス州出身で、妻のレシーもサンアントニオ出身です。
また、フォックスが「家族同然」と語るブラウンは、現在ニューヨーク・ニックスのヘッドコーチとして再起を果たしています。
そして皮肉なことに、NBAカップ決勝では、フォックス率いるスパーズが、ブラウン率いるニックスと対戦することになりました。
優勝チームの選手とヘッドコーチには、それぞれ50万ドルが贈られます。
スパーズとニックスはいずれも18勝7敗と好調な一方で、キングスは6勝19敗と混乱の真っただ中にあります。
キングスを完全に過去のものとし、再建に向かう古巣を背に、フォックスはウェンビー(ヴィクター・ウェンバンヤマ)と若きスパーズの未来に大きな手応えを感じています。
「このロッカールームには本当に才能があふれている。
みんなが、仲間の成功を心から喜べるんだ。
そこがすべての始まりで、仲間を信頼して、一緒にプレーしている。
このサンダー戦は、全員が揃っての最初の試合だったし、メッセージは出せたと思う」
キングス時代との決別、そしてスパーズで見えた未来
フォックスはキングス在籍中、レギュラーシーズン通算541試合で
21.5P, 6.1A, 3.9R を記録しました。
2023年にはNBAオールスターに選出され、チームを16年ぶりのプレーオフに導き、オールNBA3rdチームにも名を連ねています。
得点(11,064)、アシスト(3,146)、スティール(731)と、球団史に名を残す存在であり、将来的に背番号5が永久欠番となる可能性すらあります。
しかし、2024年にプレーオフ進出を逃したことで、フォックスの心境は変わりました。
2024年10月には、3年1億6500万ドルのマックス延長契約を見送り、その後スパーズと4年2億2900万ドルの延長契約に合意しています。
「プレーオフに行ったら、その先を目指したくなる。
シードを上げることじゃなくて、継続的にプレーオフに出続けること。
正直、それが見えなかった。
2024年の夏から、すべてが悪い方向に行き始めた。
今は、自分がいるべき場所にいる」
現在、フォックスはキングスの試合をほとんど見ていないといいます。
旧知のキーガン・マレーとは連絡を取っているものの、チームはフロントもコーチも大きく入れ替わり、かつての面影は薄れています。
一方のフォックスは、スパーズで17試合に出場し
23.9P, 6.2A, 3.6R, 1.2S と、キャリアでも屈指の効率を誇っています。
「怪我と移籍で、俺の評価が下がったと思う?それはあると思う。
でも、今は前より効率良くプレーできている。
ボールを持たない時間が増えたけど、それも楽しい」
ヘッドコーチのミッチ・ジョンソン、そしてキャッスルやGMのブライアン・ライトも、フォックスのリーダーシップと影響力を高く評価しています。
スパーズは、フォックス、ウェンビー、キャッスルという中核を中心に、久々のプレーオフ、そしてその先を見据えています。
「NBAカップは意味がないって言う人もいるけど、コートに立てば、間違いなく大きな試合だと感じる。
こういう経験は、プレーオフへの準備になる。人生がすごく良い流れにある。」
テキサスに戻り、家族に囲まれ、バスケットボールに集中できる環境。
今のフォックスにとって、すべてが噛み合っています。
引用元:Andscape
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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