今日はラスベガスでNBAカップ決勝戦。
イースト覇者のニックスとの対戦です。
レギュラーシーズンの試合日程はこちらを参考にしてください。
試合結果
ニックスは強かった。
試合内容
NBAカップ決勝の相手はニックス。
近年何度も好ゲームを演じてきたカードで、この日も立ち上がりから緊張感の高い展開となりました。
スパーズは試合開始直後に7-2のランを許しますが、すぐに9-0のランで応戦。
キャッスルが積極的にペイントへ侵入し、無理なプレーをせずに味方を活かすオフェンスで主導権を握ります。
ウェンビーはこの試合もベンチスタート。
早めにコートへ入りましたが、約1か月の欠場明けということもあり、前半はやや慎重な入りでした。それでもコートに立つだけで相手のオフェンスに影響を与える存在感は健在です。
ニックスではアヌノビーが前半だけで20点。
ブランソンやブリッジズ、KATに注目が集まりがちですが、アヌノビーの安定した得点力が試合を支えました。
スパーズは2Qに入り、ハーパーとシャンペニーがスリーを沈めてリードを拡大。
ヴァセルとキャッスルのポスターダンクも飛び出し、一時は7点差まで広げます。
しかしニックスも粘り、終盤に追いつかれる展開に。
それでも最後はフォックスが冷静にミドルを沈め、61-59とスパーズが2点リードで前半を終えました。
後半立ち上がり、フォックスが連続スリー。
スパーズは一気に8点差をつけ、ここ最近課題だった「後半の入り」を見事にクリアします。
その後もハーパーの4点プレーなどで2桁リードを奪い、流れは完全にスパーズ。
そしてウェンビーが本領発揮。スリー、アリウープ、ミドルと一気にギアを上げ、このQだけで14得点。
残り2分、ウェンビーのスリーで92-81。会場の空気もスパーズ寄りになりました。
しかし、ここから試合が一変します。
3Q終盤からニックスがリバウンドで完全に主導権を握り、4Q開始直後に8-0のラン。
スパーズはディフェンスリバウンドを確保できず、何度もオフェンスリバウンドから押し込まれました。
中心となったのはロビンソン。オフェンスリバウンド10本を含む15リバウンド。数字以上に試合を支配しました。
スパーズはタイムアウトで立て直しを図るも、オフェンスは急ぎすぎたショットとターンオーバーが増加。
一方のニックスはフィジカルを前面に出し、ルーズボールとリバウンドを次々と制圧します。
結果、終盤14分間で43-21。
124-113でスパーズは逆転負けを喫しました。
試合の印象
3Q残り2分まで、スパーズは「勝てるバスケットボール」をしていました。
ボールはよく動き、無理のないオフェンスで主導権を握り、ディフェンスも最低限踏ん張っていました。
この試合を振り返るうえで、まず強調すべきなのは34分間、スパーズは明確に優位に立っていたという事実です。
サンダーを破って決勝に進出した勢いそのままに、スパーズは立ち上がりから迷いのないオフェンスを展開しました。
しかし4Q、ニックスは完全にプレーオフ強度。2Q、3Qと試合が進むにつれて、
ニックスは派手なランを仕掛けるのではなく、少しずつ差を詰める戦い方に徹していました。
リバウンド、ルーズボール、フィジカル。この「一段階上のギア」に、スパーズはついていけませんでした。
なぜなら、スパーズはこの時点でリバウンドという最大の不安要素を、最後まで解消できていなかったからです。
中でもオフェンスリバウンドを10本許したロビンソンの存在は、試合の分岐点そのものでした。
ブランソンは25点で大会MVPに選ばれましたが、
この試合に限って言えば、最も勝利に直結したのはロビンソンだったと感じます。
スパーズにとっては最高の学習経験
敗戦の中でも、はっきりとした収穫はあります。
フォックスの存在も、この試合では非常に大きかったです。
後半立ち上がりに連続で3ポイントを沈め、一気にリードを広げました。
これまでのスパーズであれば、ハーフタイム明けに流れを失う試合も少なくありませんでしたが、今回は違いました。
ウェンビーは要所で存在感を見せましたが、まだ万全ではありません。
それでも3Qの支配力は、改めて彼がチームの天井を押し上げる存在であることを示しました。
キャッスルは12アシスト2ターンオーバーという内容でオフェンスをコントロール。
ブランソンをフリースロー3本に抑えたディフェンスも見事でした。
試合を読む力、テンポを作る力は、すでに決勝の舞台でも通用していました。
また、ブランソンをフリースロー3本に抑えたディフェンスは、数字以上に価値があります。
一方で、「大舞台で、最後に何が必要か」「フィジカルと集中力を48分維持する難しさ」
この差をはっきりと突きつけられた試合でもあります。
ただし、負けたからといって下を向く必要はありません。
怪我人が続出し、過密日程の中でNBAカップ決勝まで進んだこと自体が、このチームの成長の証です。
この経験は、プレーオフを目指すシーズン後半に必ず活きてきます。
今年は優勝を逃しましたが、来年、この舞台に戻ってきたときスパーズはもっとタフで、もっと完成度の高いチームになっているはずです。
次はレギュラーシーズン。
スパーズの本当の挑戦は、ここからです。
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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