昨シーズンのトレードデッドライン前を振り返ると、サンアントニオと関連付けられて噂になっていた選手は、ディアーロン・フォックスだけではありませんでした。
アトランタではトレイ・ヤングもチームとの関係が良くないと報じられており、ホークスが放出に前向きだという話がリーグ内で広まっていました。
そして、その理想的な移籍先がサンアントニオだと噂されていたのです。
しかし最終的に成立したのは、サクラメントとのトレードでした。
今となっては、私たちはこの判断に感謝すべきでしょう。
もしシーズン序盤フォックスのデビューを待つ時間に苛立ちを感じた方がいるなら、ヤングを待つ状況を想像してみてください。
彼はシーズン5試合目で負傷し、その後22試合を欠場しました。
チームは彼不在の中で一時的に好調を見せましたが、やがて失速します。
復帰後はプレーメーカーとしてチームを立て直してくれることが期待されました。
しかし、その期待に応えることはできませんでした。
ヤングはいまも才能あるオフェンスプレーヤーではありますが、現在のサラリーに見合うだけのインパクトを残せているとは言えません。
そして再び、フロントが彼の放出を検討しているという噂が出始めています。
それは結果的に、ブライアン・ライトGMが、より信頼できるフォックスを選んだ判断の正しさを際立たせています。
フォックスこそがスパーズにとって正解だった理由
サンアントニオの先発ポイントガードは、ヤングより数センチ高く、体重も9キロ重い選手です。
まず、この点だけでも大きな違いがあります。
リーグ全体でサイズが重視される現代NBAにおいて、小柄な選手を先発に据えること自体がリスクになります。
ここはウエスタン・カンファレンスです。
この地区では、ディフェンスで隠れていられる時間はほとんどありません。
対戦相手には、SGA、ルカ・ドンチッチ、アンソニー・エドワーズなど、体格とスキルを兼ね備えたプレーメーカーが揃っています。
彼らは確実にミスマッチを狙ってきます。
その標的になりやすいのがヤングであり、フォックスではありません。
フォックスはリーグ屈指のディフェンダーというわけではありませんが、評価以上に安定したディフェンスをこなしています。
少なくとも、相手が積極的に狙い続けたくなる存在ではありません。
一方で、ヤングがフォックスを明確に上回っている点があるとすれば、天性のパス能力です。
彼は長年、リーグ屈指のパサーとして評価されてきましたし、サンアントニオにとって優秀なオフェンスの司令塔になれた可能性もあります。
しかし、それだけでは十分ではありません。
今シーズンの3P成功率は30%まで落ち込んでいます。
スリーが入らず、ディフェンスでも狙われるとなれば、チームにとって大きな負担になります。
いまスパーズが置かれている好位置は、ブライアン・ライトの決断の積み重ねによるものです。
成立したトレードだけでなく、成立させなかったトレードもまた、同じくらい重要だったということを忘れてはいけません。
引用元:AirAlamo
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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