ビクター・ウェンバンヤマにとって、素晴らしいバスケットボールキャリアの中で初めて「少し休み、試合の流れを外から眺める」ことができる環境が整いつつあります。
サンアントニオ・スパーズのスターである彼は、常にチームの中で際立つ存在でした。
時には勝利の唯一の希望とさえなっており、フランス時代に所属していたメトロポリタンズ92は、彼の退団からわずか1年後に活動停止となったほどです。
身長224cmの存在に依存してしまうのは仕方のないことです。
スパーズのミッチ・ジョンソンHCはこう語りました。
「彼は本当に特別だよ。情報を吸収して、そこに自分のクリエイティビティを加える力がある。シンプルに見えるプレーが、実はとんでもなくスペクタクルなんだ。」
来季、スパーズの計画通りに進めば、ウェンビー一人にその重責がのしかかることはありません。2023年に彼がNBA入りしてから若いロスターは着実にタレントを加え、これまでで最もバランスの取れたサポートキャストが整いつつあります。
その中でひときわ存在感を放つのが、新たな相棒ディアーロン・フォックスです。
フォックス×ウェンビーの新時代
2025年2月のトレードデッドラインでスパーズがフォックスを獲得したのは、ウェンビーとのダイナミックなデュオを作り上げるためでした。さらに元チームメイトのハリソン・バーンズからも「バスケットボールがすべてを物語っている」と高評価を受けています。
フォックスは左手小指の靭帯損傷を抱えながらも、サンアントニオで17試合に出場し、19.7得点・4.3リバウンド・6.8アシストを記録しました。ウェンビーが血栓症の診断でシーズン終了となった後、フォックスも手術のため離脱しましたが、わずか5試合で二人の将来像を示すには十分でした。
リーグで最高のピック&ロールコンビになりたい。もしその形を作れれば、止めるのはすごく難しいと思う。
今のチームは特別だと感じた。運動能力、サイズ、そして若さ。すべてがそろっている
――フォックスのシーズン最終インタビュー
スパーズはこのビジョンに全幅の信頼を置き、8月にはフォックスと4年2億2,900万ドルの延長契約を締結しました。オプションなしの完全保証という形で、チームの未来を託したのです。
ジョンソンHCも強調しました。
「フォックスのような選手を加えると、当然期待値は高まる。彼は両エンドでリーグ屈指の選手だよ。本当にダイナミックなんだ。」
来季はフォックスがより大きな役割を担うことになります。圧倒的なスピードとオフェンスの司令塔としての力はもちろん、ステフォン・キャッスルやディラン・ハーパーといった若いガード陣のメンター役としての重要性も増していきます。
チームにとって最大の疑問は「フォックス・ハーパー・キャッスルのトリオが共存できるか」という点ですが、それは贅沢な悩みとも言えます。
ウェンビーとフォックスの本格的な共演はまだ数試合しか実現していません。ですが、もし理想のコンビが機能すれば、プレーイントーナメント4年連続不参加から一転、ポストシーズン進出の原動力となるかもしれません。
ウェンビーにとっては、少し肩の荷を下ろしながら「フォックスが暴れる姿を見守る」という新しいシーズンが待っています。
「彼は常に脅威なんだ。一瞬で抜き去ってしまうからね。彼は僕たちに大きなものをもたらしてくれる。お互いの強みを最大限に活かせるようになったんだ。」
――ウェンビー
引用元:SI.com
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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