ヴァセルとケルドン、この2人がいなければファイナルはなかった。
長い長い再建期を一緒に過ごしてきた選手たちが、ついにこの舞台に立っている。
正直、こんな日が来るとは思っていなかったし、来てくれて本当に良かったと感じています。
スパーズが2026年のNBAファイナルに乗り込んだことは、リーグ全体に衝撃を与えました。
次の王朝候補が現れたという警告を、全チームに向けて発信したわけです。
ただ、その中にはもう一つ、より胸が熱くなるストーリーが隠れています。
長年の努力の末に、デビン・ヴァセルとケルドンがようやく深いポストシーズンの舞台に辿り着いたのです。
ケルドンは2019年、ヴァセルは2020年にドラフトされました。
キャリア序盤からオフェンスで印象的な数字を残しながら、スパーズの苦しいシーズンも一緒に乗り越えてきた2人です。
再建期をすべて経験し、今や優勝争いの中心にいる。
リーグパスを使ってこっそり試合を追いかけていた時代は終わり、バスケ最大の舞台で結果を求められる立場になりました。
ヴァセルとケルドンの無私の姿勢がスパーズを作った
2人のストーリーで最も大切な部分は、役割の変化にどれだけスムーズに適応してきたかという点です。
キャリア初期は共にオフェンスで優先度の高いポジションを与えられていました。
ヴァセルは3年目から4年目にかけて平均19得点を記録し、ケルドンも2022-23シーズンには平均22得点をマークしています。
この数字、今の役割からすると信じられないくらい高いんですよね。
あの頃、2人がチームのスコアラーだったわけです。
その後、スパーズに大きな変化が訪れました。
数年前にビクター・ウェンバニャマという選手が加わったのは、みなさんも覚えているはずです。
ロスターの変化によって、ヴァセルとケルドンのオフェンスでの役割は後退しましたが、2人はそれぞれのやり方で対応しました。
ヴァセルはシュートの試投数を減らしながらも、キャッチ&シュートやショートスパートでの局面打開を担う新たな役割を完全に受け入れます。
さらに危険なペリメーターディフェンスという武器を磨き上げ、ウェスタン・カンファレンス・ファイナルでその真価を解放しました。
ケルドンはベンチスタートへの配置転換を文句一つ言わずに受け入れ、その姿勢が第6マンオブザイヤーの受賞に繋がります。
チームの大きな目標のために必要な犠牲を払い、それが実を結んだ形です。
ファイナル進出は2人なしには語れない
ウェスタン・カンファレンス・ファイナルは、ケルドンとヴァセルがスパーズの両エンドでいかに価値ある存在かを証明した舞台でした。
サンダーとのシリーズでの勝利は、2人の活躍なくして成立しなかったと断言できます。
ヴァセルのシュートメイクは、常に必要な場面で決まりました。
キャッチ&スリーポイントを沈めるにせよ、得意のミッドレンジプルアップに持ち込むにせよ、オクラホマシティの連続得点を何度も食い止め、チームを安定した位置に保ち続けます。
ディフェンス面でのプレッシャーも、アレキサンダーを波のある出来に抑え込んだ要因の一つです。
ケルドンの第7戦のパフォーマンスは、ここまでのキャリアにおける最大の見せ場になりました。
4Q終盤に連続でスリーポイントを沈め、トランジションからの大きなバスケットも決めてシリーズをサンアントニオのものにしたのです。
あの4Qのケルドン、本当に痺れました。自分の役割をわかったうえで、最大の場面で仕事をする。
これをできる選手とできない選手の差は大きい。
2人はレモンをレモネードに変えました。
シュートの試投数を削られたり、スタメンの座を失ったりすれば、不満を抱える選手がいてもおかしくない。
でもヴァセルもケルドンも、新しい役割で輝き続けました。
その結果が、近年のプレーオフでも指折りの素晴らしいポストシーズンランです。
再建期から一緒に歩んできた2人がこの舞台にいる。
それだけで、ファイナルはもう特別な意味を持っています。
引用元:AirAlamo
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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