なぜウェンバンヤマはベンチだったのか?スパーズ最新ローテの真意

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サンアントニオ・スパーズは、ここ数年で最高と言えるバスケットボールを展開しています。
それでもファンの間には、新シーズンを迎えるにあたって一つだけ大きな願いがありました。

それは、ビクター・ウェンバンヤマの起用法です。
彼は直近5試合でベンチスタートとなり、出場時間も1試合あたり約20分に制限されていました。

現在は再びスターターに復帰していますが、依然として出場時間制限があるように見えます。
少なくとも1試合30分以上プレーするようになるまでは、このチームが本当の意味でどこまで強いのかは分かりません。

とはいえ、そう考えると恐ろしい話です。
なぜならスパーズは、ウェンバンヤマが制限付きの状態でも、オクラホマシティ・サンダーに1週間で3勝しているからです。


スロースタートの裏にあった本当の理由

しかし、スパーズがウェンバンヤマのスターター復帰を慎重に進めていたことには、別の理由があるのかもしれません。

その一つが、ルーク・コーネットの存在です。
コーネットはスターター級のパフォーマンスを見せており、特定の役割においてはウェンバンヤマより優れている部分もあります。

具体的には、オフェンスリバウンドへの飛び込み、スクリーンの質、ロールからゴールへ向かう動きです。
派手さはありませんが、今季15試合以上スターター出場した選手の中で、彼はNBA最高のオフェンシブレーティングを記録しています。

それでも、ウェンバンヤマがベンチスタートだった最大の理由は、ディラン・ハーパーとのコンビ起用でした。
一見すると偶然のようですが、実は計算されたものだったのかもしれません。


スパーズが見つけた“反則級”の組み合わせ

この2人が同時にコートに立つと、スパーズは圧倒的な強さを発揮します。
ウェンバンヤマ抜きのスターター陣だけでも、多くのチームに勝てる力があります。

そこに「平均以上のポイントガード」と「NBAトップ5クラスの選手」をセカンドユニットで同時投入するのは、正直フェアではありません。

実際、ディアロン・フォックスやステフォン・キャッスルと組んだ場合と比べても、ウェンバンヤマとハーパーの2人はオフェンシブレーティング、ネットレーティングともにチーム最高です。

出場時間はまだ少ないものの、
オフェンシブレーティング122、ディフェンシブレーティング81.8、ネットレーティング+40.2
という数字は無視できません。

この2人が同時に出ている時間帯、スパーズの得点ペースはリーグトップクラスで、ディフェンス面では相手を完全に締め上げています。
私の見立てでは、ハーパーはスパーズのポイントガード陣の中で、最も優れたプレーメイカーです。


ウェンバヤマ×ハーパーこそスパーズの未来

これまで彼は、主にルーク・コーネットと一緒にプレーしてきました。
しかし今、ようやくフロアを広く使えるビッグマンと組む機会が増えています。

スペースのあるオフェンス、ハーパーのペイントアタック能力、そして正統派ポイントガードとの共存。
この条件が揃ったとき、スパーズは相手を圧倒しています。

もちろん、スターター復帰により、今後ウェンバンヤマは再びフォックスやキャッスルとプレーする時間が増えるでしょう。
ただ、前半に早めの休憩を入れ、後半にハーパーと再び組ませるローテーションは、ぜひ継続すべきです。

実績が示す通り、この2人は破壊力抜群のワンツーパンチです。
スパーズの未来は、間違いなくここにあります。

引用元:AirAlamo

引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries

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