常に時代の「一歩先」を行くスパーズの流儀
サンアントニオ・スパーズには、常に時代の最先端を走り続けてきた歴史があります。
デビッド・ロビンソンがまだオールスター選手だった時期にティム・ダンカンをフランチャイズプレイヤーとして全面的にバックアップしたこと。 NBAにおけるヨーロッパ路線の先駆けとなったこと。 そして、アイソレーション(個人技)やスターパワーがリーグ全体を席巻していた時代に、ボールムーブメントやシュート力、そして内部育成を重視したこと。
これらはすべて、スパーズが他チームに先駆けて取り組んできたことです。
そして今、サンアントニオがまたしても時代の遥か先を行っていることを示す最新の事例があります。 それはあまり注目されていませんが、「新しいヘッドコーチへの移行」という手腕です。
グレッグ・ポポビッチはヘッドコーチとして29シーズンを過ごし、他に類を見ないレガシーを築き上げました。 そのため、彼からバトンが渡される時が来た際、多くの人々は市場にいるコーチの中で誰がベストな候補なのかを推測しました。
しかし、スパーズは外部から人材を探すという考えを一蹴しました。 その代わりに、アシスタントコーチであり、2024-25シーズンに暫定ヘッドコーチを務めたミッチ・ジョンソンを昇格させたのです。
ジョンソンはまだ39歳ですが、スパーズのコーチとしてはすでに10年目を迎えています。 最初の3年間はGリーグのオースティン・スパーズで過ごし、続く6年間はサンアントニオでアシスタントコーチ、あるいは暫定ヘッドコーチを務めてきました。
在籍9年目の時点で、スパーズはフランチャイズ史上最高のコーチの後継者という、とてつもなく大きな仕事を誰に任せるべきか、正確に把握していたのです。 これは驚くほど稀な出来事です。
外部招聘に頼らない強さ。ミッチ・ジョンソンが証明する「育成」の真髄
他チームが外部に目を向ける中、スパーズは内部で新ヘッドコーチを見出しました。
例えばニューヨーク・ニックスは、長期政権を築いたヘッドコーチがいたにもかかわらず、解任後の明確なプランを持っていなかった典型的な例です。 マイク・ブラウンは就任初年度こそ素晴らしい仕事をしていますが、彼の採用は長く不可解なトレンドの一例と言えます。
NBAチームがヘッドコーチと決別する際、次に誰を、あるいは何を求めているのか、強いビジョンを持っていないように見えることがよくあります。
その結果、チームは「コーチの回転木馬(人事のサイクル)」や、その時たまたま空いている人材に翻弄されることになります。 多くの場合、前職を解雇されたばかりで、冷静に次のステップへ進むための十分な期間を置けていないヘッドコーチを雇うことになってしまうのです。
そうなると、本来は優秀なヘッドコーチであっても、「間違ったタイミングでの正しい候補者」になってしまうことがあります。 フェニックス・サンズにおけるマイク・ブーデンホルザーやフランク・ボーゲルが、まさにその典型例でした。
スパーズの状況は明らかに異なっていました。 ポポビッチが2024-25シーズンに予期せず退いた際、サンアントニオが選んだのは、長年のアシスタントコーチに「暫定」のタグは不要だと証明させる権限を与えることでした。
市場にいるコーチに運命を委ねるのではなく、スパーズにはこの比類なき任務を引き継ぐ準備ができた人材が、すでに舞台袖で待機していたのです。 現在33勝16敗という成績を見れば、そのアプローチが報われていると言って間違いないでしょう。
最近配信された『ALL NBA Podcast』で、ティム・レグラーは、ジョンソンがいかにしてチームを成功に導き、アイデンティティを確立したかについて、次のように語っています。
「彼らは賢い。彼らはコーチの鏡だ。ミッチ・ジョンソンは本当に賢い男だよ。 腰を据えて彼と話してみると、そのアプローチやコミュニケーション能力に感銘を受けるはずだ。彼はチームを完全に掌握している」
これこそ、サンアントニオがいかに優れた組織であるかを示す最大の例かもしれません。 単にドラフトが上手いとか、選手の才能を伸ばすのが上手いというだけではないのです。
スパーズは、選手だけでなくコーチの間でも、成長と進歩を促進する環境を育んでいるのです。 25年後、NBAの他のチームがようやく追いつこうとしている頃、これはスパーズが遥か先を行っていた「新たなトレンド」の一つになっていることでしょう。
引用元:AirAlamo
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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