昨シーズンのサンアントニオ・スパーズは、ほとんどの主要カテゴリーで目を覆いたくなるような成績での幕切れとなりました。
オフェンス(21位)、ディフェンス(17位)ともにトップ10に入ることができず、33勝39敗と低迷しプレーイントーナメントの初戦を突破することができませんでした。
2022年のシーズンはヘッドコーチを入れ替えて新たな顔ぶれで臨むことで、期待以上の結果を残せる可能性があります。
そのためには過去の悪い習慣を捨てて、変化し続けるNBAの中で成功するための新しい効果的な方法を身につける必要があります。
どのような変化が必要か?
ここ数年ファンたちがずっと願い続けていたことがあります。
スパーズはこれ以上、3ポイントシュートから目をそらしてはいけません。
スパーズはここ数年、3ポイントシュート数で常にリーグ最下位かそれに近い位置にいました。
その事実を補うスター選手がいないため、期待外れの結果に終わっています。
この夏スパーズはダグ・マクダーモットとブリン・フォーブスというリーグ屈指のシューターを獲得することで、これまでの傾向を覆す準備ができていることを示しました。
またジョシュ・プリモとジョー・ウィースカンプをドラフト指名し、NBLからジョック・ランデールを獲得したことも、今後のシューティングの優先順位を示唆するものでした。
幸いなことに、プレシーズンは、スパーズがいよいよこれまで以上に アウトサイドシュートを放つ準備が整ったことを示すものでした。
2020-21シーズンのスパーズは打ったシュートのうち31.4%が3ポイントで、これはリーグで最下位でした。
しかし、プレシーズンの5試合を終えた時点で、スパーズのダウンタウンからのシュートの割合は38.2%と、6.8%増加しました。
※ プレシーズン4試合目時点のスタッツ
プレシーズンのチームでは22位とまだ下位に位置していますが、これだけ増加したことは目指すべき姿への大きな一歩です。
昨シーズンの3P成功率35%で24位でしたが、プレシーズンでは35.2%とわずかに上昇して12位となりました。
これは最も3ポイントを放ったホワイトの成功率6/27(22.2%)という残念な成績を考慮してのことです。
時間が経てばこの数字はかなり上昇すると思われます。
今シーズンのスパーズは、3ポイントシューターが充実しているのは明らかで、それはプレシーズンでも確認できました。
昨シーズンの3P成功率のトップはルディ・ゲイの38.1%とパティ・ミルズの37.5%でした。
プレシーズンで3ポイントシュートを10本以上打った選手のうち、4人が40%以上の確率でシュートを決めました。
全体的にわずかに精度が上がっただけでなく、3Pシュートの数が増えたことで、より効率的で予測不可能なオフェンスを実現しました。
スパーズが成功するためには、3Pシュートの数を増やすことが不可欠であり、オフェンスの停滞が避けられないときには、 アウトサイドシュートがチームを救うこともあるでしょう。
このメンバーであれば、今シーズンのスパーズが3Pシュート数でリーグ3位以下になることはないでしょうし、そのことがスパーズにとっても大きな意味を持ちます。
またその他にもディフェンス評価で10位に入っています。
昨シーズンもオールスターブレイク前までは同じような数字を残していたので、 それを1シーズンキープ出来れば良いですね。
その他の気になる数字
この他の数字を調べていると、今シーズン課題になりそうな数字が出てきました。
それはドローファールです。
昨シーズンはデローザンに頼る場面がほとんどでしたが、今シーズンはマレーやホワイトを中心にリムアタックでファールを誘うスキルが要求されます。
もしスキルが向上すれば、試合を優位に進めることができるでしょう。
また試合のペースは17位でした。
ポップは今シーズン早いペースでプレイすることを明言していました
昨シーズンの数字と比べると改善はしていますが、若いチームでウイングが豊富なことを考えると、もう少し速いペースで展開する必要があるでしょう。
またハーフコートオフェンスを指揮できる選手が必要でしょう。
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まだプレシーズンの段階ですが、良い兆候が昨シーズンと比べると多く見られています。
ヤングコアたちがどれだけできるのか、期待できる楽しみなシーズンとなりそうです。
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