ステフォン・キャッスルはルーキーイヤーから大きな期待を背負っています。アトランタ近郊の高校時代からスター選手として注目され、大学進学後も期待に応え続けてきた彼の道のりは、まさに順風満帆そのもの。
コネチカット大学(UConn)での活躍、チームをタイトル獲得に導いた実績、そしてNBAドラフトでトップ5に指名された経歴は、同年代の選手と比べても突出しています。
しかし、サンアントニオ・スパーズという新天地でさらなる期待と重圧に向き合う覚悟を求められる状況です。
キャッスルは、スパーズの「Area 51」デュオとして、ビクター・ウェンバンヤマとのバックコートパートナーとして期待されています。現在のところ、彼はその期待に見事応えています。
ルーキーの中で得点とアシストはトップ5に入り、スティールでは1位。リバウンドもルーキーガードの中で2位につけています。攻守両面でスムーズでタフなプレースタイルが、スパーズが彼を選んだ理由を証明しています。
キャッスルの3Pシュート課題とスパーズの育成方針
ただし、キャッスルのプレーには一つ大きな課題があります。それは3Pシュートの成功率です。この弱点は高校時代から指摘されてきましたが、スパーズはそれを「計画」の一部と捉えています。
キャッスルはUConn時代、3P成功率27%を記録しました。
そして現在のシーズンでも25%とほぼ同じ数字をキープしています。この低い成功率にもかかわらず、スパーズは彼に積極的なシュートを奨励しています。
ルーキーとして3P試投数トップ10に入っている理由は、試合中の実戦経験を通じてシュート選択の感覚を養わせるためです。
キャッスルはこれまで、周囲の優秀な選手たちに頼れる環境でプレーしてきました。
しかし、スパーズでは自身がチームを支える存在になる必要があります。そのためには、多くの試行錯誤を積むことが不可欠です。結果として、多くの失敗もついてきますが、長期的な視点で見れば大きな成果を生むはずです。
スパーズは、キャッスルが実戦で得た経験が将来的に大きな価値を持つと信じています。そして、この取り組みが進めば、彼は来シーズンには自信を持ってシュートを放ち、成功率を向上させることでしょう。
キャッスルの3Pシュートの弱点はまだ発展途上です。しかし、それだけがスパーズの課題ではありません。仮に彼がリーグ平均並みの成功率を達成したとしても、チームがすぐにプレーオフ争いに加わるわけではないのです。
心配は理解できますが、焦らず長い目で見守るべきです。
来シーズン、成長したキャッスルが戻ってきたとき、この計画の重要性が分かるでしょう。そして、スパーズファンにとって、それが待つ価値のある未来になるはずです。
引用元:Air Alamo
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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またホークスが勝ってしまった。巷ではウェンビーの最優秀守備選手賞が囁かれているようだが、クリポ・ヴァセル・ソーハン・ハリバン・ウェンビーのラインナップでは有り得ないのかもしれない。キャッスル・ウェンビー・シャンペニー・マム・ソーハンなら有り得るかもしれないが、ソーハン不在の中、ミッチ代行はロッタリータンクという絶妙な舵取りをしているだけなら仕方がないのかもしれない。信じるか信じないかはあなた次第です。