ビクター・ウェンバンヤマに、バスケットボールコート上でできないことはほとんどありません。
それでも、サンアントニオ・スパーズで4年目を迎えるウェンバンヤマには、さらに成長できる部分が多く残されているとミッチ・ジョンソンHCは考えています。
ジョンソンHCが求めているのは、単に得点を重ねることではありません。
ウェンバンヤマが試合を操り、相手ディフェンスに難しい判断を迫り、その判断から生まれる優位性をチームメイトの得点機会へつなげることです。
ジョンソンHCが求める、ウェンバンヤマのプレーメイク進化
ジョンソンHCはメディアデーで、ウェンバンヤマの成長の余地と、今後の役割について次のように語りました。
「彼には、あらゆる面で成長できる余地がたくさんある。これからは、得点だけじゃなく、チームメイトのためにプレーを作ることで試合を動かし、試合を支配し続けることが一つのテーマになると思う」
ウェンバンヤマにとっては、ディフェンスが何を与えているのかを見極め、相手に難しい決断を迫り、その決断によって生まれた優位性を確実に生かすことが重要になります。
ジョンソンHCは、特にスパーズがNBAファイナルへ進出した昨季のプレーオフで、ウェンバンヤマがすでにその能力の片鱗を見せていたと感じています。
今後は、それをより安定して発揮できる武器にしてほしいと考えています。
「相手ディフェンスに判断を迫って、目の前に生まれたチャンスを生かすことだ。そして、それを試合の中でつなげ続けていく。リーグの最高の選手たちがやっているように、彼がまるで試合を操り人形のように動かしていく感覚に近づけたい」
ウェンバンヤマ自身も、短いオフシーズンを経て、肉体面で良い手応えを得ているようです。
4月、5月、6月に追加のバスケットボールを戦うことになった長いシーズンの後、ウェンバンヤマは、短縮されたオフでも身体がよく反応していると感じながらトレーニングキャンプに入りました。
「この夏に気づいたのは、自分のベースラインが上がっていることだ。夏は短かったけど、今の自分は予想していた以上に良いコンディションにある」
ウェンバンヤマの才能に疑いの余地はありません。
ジョンソンHCにとっての次の課題は、ウェンバンヤマが自分自身のプレーだけでなく、コート上にいる全員が何をできるかまで左右する選手になることです。
その成長に上限を設けるべきではないと、ジョンソンHCは考えています。
「近道をせず、少しずつ良くなっていくことに取り組み続けないといけない。そして、僕たちのようにダイナミックで才能ある選手がいるなら、その選手に上限を決めつけるべきじゃない。成長を続けさせるだけだ」
プレーオフで経験したフィジカルな戦いがスパーズを変える
ウェンバンヤマが肉体面で成長を実感できている背景には、昨季のプレーオフ経験があります。
スパーズはポストシーズンで21試合を戦い、ウェンバンヤマと若い中心選手たちは、レギュラーシーズンでは常に再現されるわけではないフィジカルなバスケットボールを経験しました。
ディアロン・フォックスは、チームにすでに変化が表れていると語っています。
「プレーオフを通して、リーグでも特にフィジカルなチームを4チーム相手にした。ここに来てピックアップゲームをすると、みんながそのフィジカルさに慣れているのが分かる」
フォックスにとって、こうした経験は個人スキルだけを磨くオフシーズンでは得られない形で、選手たちの成長を加速させます。
高いレベルのフィジカルさに耐えながら、その中でもプレーを実行すること自体が、スパーズにとって大きな成長の機会になりました。
「これは、ただ自分の技術を良くする以上に役立つことだ」
相手ディフェンスにとって、ウェンバンヤマはすでに対処が難しい存在です。
そこにプレーメイク力、より高いフィジカルへの対応力、そしてチーム全体を動かす判断力が加われば、その対策はさらに複雑になります。
スパーズは、ウェンバンヤマを中心に一歩ずつ成長を積み重ね、再びNBAファイナル、そして優勝を目指します。
引用元:SI.com
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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