サンアントニオ・スパーズは長らく「正しい動きをする」という評判がありましたが、もちろん完璧なチームは存在しません。
時には、当初は正しいと思われたフリーエージェントやドラフト指名でもうまくいかないことがあります。
今日はスパーズで成功してほしかった選手から、チームのために必要だったがうまくいかなかった選手まで、そんなスパーズのいくつかを見ていきます。
パウ・ガソル
2016年にスパーズが初めてパウ・ガソルと契約したとき、それは安心感のある動きでした。
ティム・ダンカンが引退し、スパーズはラマーカス・オルドリッジと組むセンターをもう一人加える必要がありました。
ちなみに当時のオルドリッジは自身をパワーフォワードだとしか考えておらず、トレード要求の手前まで話が進んでいました。
そこで、シカゴで2年連続のオールスターに出場したパウ・ガソルを迎えました。
ガソルはスペイン出身の無私無欲な選手で、コミュニティでの活動も積極的で、ガソルは常に素晴らしいスパーになりそうでした。
当時それは良い契約のように感じられました。そしてシーズンが半分終了した時点で、それは正解だと言う声が多かったです。
ガソルはストレッチ5が流行し始めたばかりの頃、有能な3ポイントシューターであることが証明され、スパーズは彼をオルドリッジの隣に置いても、チャンピオンシップ争いを続けるのに十分な選手として活躍しました。
残念ながら、ガソルはシーズンの途中で肩の怪我を負い、その後は以前のようにはプレーできませんでした。
彼は2017-18シーズンの大半を再び先発でプレーしましたが、3P成功率は前シーズンの53%以上から、同じ試投回数で36%に低下した上に機動力が急激に低下し厳しいパフォーマンスが続きました。
最終的には2018-19シーズンになると、3ポイントシュートがないと38歳のガソルは有用な選手ではないことが明らかで、スパーズはシーズンの途中で彼をバックスにトレードし、ヤコブ・パートルをメインセンターとして前進しました。
その時点で、ファンも次に進む準備ができていましたが、ガソルとの計画通りにはいかなかったことは依然として悲しいことでした。
ガソルは常にNBAで最も好感の持てる人物の1人でしたが、年齢とオルドリッジとの適合性の問題から、それは実現しなかったのです。
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ロニー・ウォーカー
2017-18シーズンは厳しいものでしたが、スパーズが7位で終えた唯一の明るい兆しは、21年ぶりに最高のドラフト指名権を獲得し、全体18位でマイアミ出身のロニー・ウォーカー4世を選んだことでした。
未熟ではありましたがロニーは高い跳躍力が武器のウイングであり、スパーズに運動能力と興奮を吹き込む選手として期待されていました。
ロニーは最初から非常に好感が持て、すぐにサンアントニオのコミュニティを受け入れました。
ロニーは2年目のシーズンでロケッツ戦でブレイクアウトゲームを記録しました。
ファンたちはその試合で歓喜し、チームの明るい将来としました。
その後のキャリアは、好不調の波が大きく一環した活躍をすることができず、徐々にチームの世代交代の波に巻き込まれていきました。
ロニーのルーキー契約が終了する頃、両者とも変化を望んでいました。
スパーズは2021年のオフシーズンに無制限のフリーエージェントになると、レイカーズと1年契約を結びました。
ロニーは昨シーズン、ローテーションの当落線上の立ち位置からは離れられず苦戦していました。
プレーオフでは素晴らしい活躍をした試合もありましたが、まだキャリアで一貫性に苦しんでいます。
ロニーは今2023-24シーズンはミニマム契約でネッツに向かっています。
非常に好感の持てる人柄でまだまだ開発の余地がありそうな彼にとって、スパーズのファンは彼がチームと成功できたら良かったと願っていますが、それは実現しませんでした。
ルカ・サマニッチ&ジョシュ・プリモ
彼らがうまくいかなかった理由は大きく異なりますが、これらの2人は同じカテゴリーに分類されています。
それはスパーズのファンが混乱するドラフト指名だったためですが、のちに素晴らしいドラフトだったと願っていました。
スパーズは過去にも1stラウンド後半で多くの指名権を期待以上に活用できましたが、なぜもっと上位の指名権でも才能ある選手を選べなかったのでしょうか?
問題は指名が高いほど、実験の余地が少なくなることです。
ルカ・サマニッチとジョシュ・プリモの両方が潜在能力に基づいた実験的な指名でした。
サマニッチは当時、ある程度正当化された指名だったと言えます。
全体19位指名はポテンシャルにかけていたこと、ポジション的な必要性に合致していました。また他の20位代のチームも彼を検討していたという噂があり、それがスパーズが彼を選び、29位指名はケルドンジョンソンに取っておく理由となったのです。
残念ながらサマニッチのプレーに対する情熱や意欲が低く、修正が難しいとフロントが判断したため、2021年のプレシーズンで解雇されました。
サマニッチが解雇されたときファンにとっては痛みはありませんでしたが、彼はスパーズにとっての珍しいドラフトの失敗であり、ケルドンが成功できたおかげで、このドラフトについては批判が多くなるでしょう。
一方プリモは、1巡目指名候補として他の誰のレーダーにも乗っていなかったことを考えると、12位指名ははるかに正当化されにくいものでした。
それでも2021年のドラフトで最も若い選手でありながら、彼はプレシーズンやルーキーイヤーの間に潜在的な才能を示し、ファンを惹きつけるのに時間はかかりませんでした。
しかし、2022-23シーズンの早い段階で、女性への不適切な行動、チームの心理学者であるヒラリー・コーサン博士を含む女性に対する不適切な行動が原因で驚くほど早く解雇されました。
ファンは幼い顔のガードと彼のポテンシャルに魅了されており、これは心を痛める状況であり、スパーズにとっては3年で2番目のドラフト失敗でした。
これからは適切な判断ができるようにフロントスタッフも学び続ける必要があるでしょう。
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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