これまでスパーズがサクラメント・キングスのディアーロン・フォックス獲得に関心を持っているという噂が流れていましたが、ここ数日でその話が加速し、4チーム間のトレード交渉が進んでいると報じられていました。
そしてルカ・ドンチッチの大型トレードが話題となる中、ついにフォックスの移籍が決定しました。
ESPNのシャムズ・シャラニアの報道によると、スパーズはシカゴ・ブルズを含む3チーム間トレードの一環としてフォックスを獲得することになり、同時にザック・ラビーンがキングスへ移籍します。
スパーズはフォックスと、控えポイントガードのジョーダン・マクラフリンを獲得する一方で、シディ・シソコと3つの1巡目指名権をキングスに譲渡しました。
また、ブルズにはザック・コリンズとトレ・ジョーンズ、そして2025年の1巡目指名権を送ることになりました。
このトレードの最大のポイントは、スパーズが若手の主力メンバーを一切放出せずにフォックスを獲得したことです。
デビン・ヴァセル、ケルドン・ジョンソン、ジェレミー・ソーハン、ステフォン・キャッスルはすべてチームに残留。
オールスター級のポイントガードを獲得しながらも、チームのコアを維持することに成功しました。
また、スパーズが放出した指名権のうち、2025年のCHAとCHIの1巡目指名権はプロテクトがかかっており、実際に行使される可能性は低かったものです。
2027年のスパーズ指名権も、フォックスとウェンビーがいる今のチーム状況を考えると、上位指名権になる可能性は低いでしょう。
最も価値があるのは2031年のMINの指名権ですが、スパーズは2030年にMINとのスワップ権、2031年にSACとのスワップ権を保持しているため、大きな損失にはなりません。
スパーズにとって理想的なトレード
今回のトレードはスパーズにとって理想的な取引でした。フォックスの獲得には大きなアセットを投入する必要があると思われていましたが、主力メンバーを放出せず、指名権も比較的リスクの少ないものを提供するだけで済みました。
今後、スパーズはさらにロスターを補強する余地があり、特にバックアップセンターの補強をすれば、プレーイン進出も現実的な目標になってきます。
すぐに全力を尽くす必要はありませんが、チームがどこまで成長できるかを見極める上で、今回のトレードは非常に大きな意味を持つでしょう。
ありがとう。ザック、トレ、シディ
今回トレードはチームの未来を明るくしつつ、現戦力を引き上げる理想的なトレードとなりました。
ただ愛着がある選手たちを放出する決断となりました。
ここ数年厳しい状況が続いたスパーズを支えてくれた選手たちには、感謝しかありません。
トレ・ジョーンズはスパーズらしい堅実なポイントガードへと成長しました。
理想的なバックアップPGとして、長年NBAで活躍できるでしょう。
コリンズは怪我から復帰して元気な姿を見せていました。
チーム事情により出場機会は減っていましたが、ベンチから味方を鼓舞する姿は頼もしかったです。
環境が変わることで、さらなる飛躍を期待しています。
シソコはまだまだ21歳とポテンシャルたっぷりです。
特にディフェンスやパスセンス、身体能力は充分NBAで通用する逸材だと思っています。
新天地でも活躍を期待しています。
引用画像:San Antonio Spurs Photo Galleries
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